学校学習創造支援(ボールルームダンス)

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 学校がボールルームダンスに求めているもの

学校がボールルームダンスに求めているものは、子供の時にボールルームの達人を生み出す事ではなく、 ボールルームダンスを学ぶ課程において、知らず知らずの内に学ぶ事のできる、具体的で直接的な心身の交流を享受する文化・触れ合いの喜びを享受する文化として、「教育的・教材及び指導資料としての教育的可能性」をボールルームダンスの授業に求めているのです。
私達学校学習創造支援プロジェクト委員会のメンバーは、「この学校にボールルームダンスを!」の旗印の下に、学校キャラバン隊を全国に派遣し、全国の小・中学校にボールルームダンスの土壌を一つでも多く作りたいと励んでいます。
そして、その土壌から未来の世界に通用するアスリート・ダンサーとしての子供達の誕生を‥の希望は私達ボールルームダンスを仕事としている全てのプロの夢でもあると思います。

 学校学習創造支援に於ける「ボールルームダンスの役割」

 ボールルームダンスには、それを習得する事により得られる文化的な、又は人間形成上的な面で多くの利点があります。 それは、健全な人間生活を送る上で多いに役に立つであろう「運動→健康」「音楽→リズム・アクセント・ビート」「コミュニケーション→ペアで踊るダンスのため相手を理解する・思いやると言う最小限度の社会生活を知る」「想像→技術を進歩させる・表現を研究する」等生きていく上で大切な事を、自然に学ぶ事が出来ると云う事です。

私達の生活が機械化され!コンピュータ化され!そして人間の心が砂漠化されつつある現代社会の中で、ボールルームダンスが人々の心の中のオアシスとして役に立つ事は期待できます。

子供の時からボールルームダンスに接し、それを学ぶ事により素晴らしい人間としての土壌を知らず知らずのうちに与える事ができたら‥‥。とそんな思いで学校支援にとり組んでいます。


 
 学校学習創造支援に取り組むための心得

学校の必修授業にダンスが取り上げられるような働きかけを主眼とする

「選択授業」としてのボールルームダンスは、色々な学校で取り上げられている実例が多々ありますが、それらは若い人生(子供の頃)の経験としては決して悪い事ではないのですが、ボールルームダンスを「学校の授業として継続させたい」と言う私達の希望をかなえる為には、その方法(選択授業)は一時的であり、学校の中に自然に存在させる為には、非常に難しい事だと考えられます。 それに比べ「必修科目」の中にボールルームダンスが認められると言う事になれば、小・中・高と言う長い学校生活のどこかで必ず学ぶ授業であり、それはボールルームダンス文化を日本人の生活の中に自然に認めてもらえると言う我々ダンス人にとっては大変に喜ばしい事実となります。

佐伯年詩雄先生(全国体育学習研究会会長)がボールルームに興味を持たれ、その特性にご理解を持たれ、全国体育学習研究会にボールルームダンスの授業の実践を促進されるように働きかけて下さっている現在、私達 学校学習創造支援プロジェクト委員一同そのチャンスを逃すことなく、その実現に向け可能な限りの努力をしているのが現状です。


 
 学校学習創造支援授業その方法

まず意識する事は、学校にダンスを教えに行くのではなく、「学校の先生が授業としてボールルームダンスを教えられるように支援する」が主である事。

私達プロが教材にのせられている各種目のダンスを学校で教える方法は非常に簡単です。 然しそれでは単なる各種学校の出張授業であり、真の意味での普及にはなりません。 学校の先生方が自分達のマインドで授業に取り組んで、それを生徒に教えてこそ、初めて正しい形でのボールルームダンスの普及につながります。

 学校に(或いは学校の先生に)ボールルームダンスを取得してもらう時の心得


学校学習支援活動を実際に行う場合は、相手の立場に立って一緒に考える事を心掛けることが肝心です。

 要請により講師として直接学校に教えに行く時の心得

 私達ダンスのプロが、学校にボールルームダンスが取り入れられると言う状況を耳にした時すぐに思いつく事は、私達が私達の本職であるボールルームダンスを学校に教えに行く様になる、と言う事だと思います。
然し学校(教育現場)が求めている事はそうではありません。
学校が求めている事は、私達ダンスのプロが教えるのでなく、学校の先生自身が正規の体育の授業のカリキュラム中にボールルームダンスを取り入れ、学校の先生ご自身が自分達の方法でボールルームダンスの授業に取り組む事なのです。これはかなりの冒険だと思いますが不可能な事ではありません。

 このような形(先生自身が正規の授業の中でボールルームダンスに取り組んでくださると言う事)でボールルームダンスが授業に導入されると言う事は、考え方を変えると数年前まで風俗営業の下で支配されていたボールルームダンスが、教育と言う社会的に最も大切な現場で取り上げられる訳ですから、私達の本業であるボールルームダンスが、日本社会の中で立派な市民権を得たと言う事に他ならないからです。

授業としてダンスを教えると言う事は、ダンス教室に入会してきた子供を教える時との大きな違いは、「生徒は必ずしも習いたい子供達ばかりではない」と言うことです。習いたくない子供にダンスの楽しさをわからせて上げ、喜んで授業に参加するようにすることがとても重要です。

 ここで私達プロがやらなければならない事は、ボールルームダンスを正規の授業のカリキュラムに導入し、それに取り組む学校の先生達への手助けです。
学校の授業の実態は1年間で「ダンス」と言う種目に正規授業で使える時間は、通常10単位多くて20単位ぐらいだそうです。
たったそれだけの授業の中でもボールルームダンスが入る事は素晴らしい事です。
このたった10〜20単位のボールルームダンスの授業の中で、生徒達が「何を経験できるかきるか?」「何を学べるか?」 そしてこの時期(学生生活の中)に学ぶ事の重要性等々‥‥とボールルームダンスの持つ教育的メリットを伝え、理解していただく事は私達プロの責務だと思います。

プロのダンス人としてのマナー(普及活動と営業とは区別をする)を守る事授業をした生徒を「自分のスクールの生徒とする」ような顧客を増やすような事は決して行ってはいけません。
授業を受けた結果、ダンスが好きになり、もっと上手くなりたくて 、本人及び家族・先生の承認のもとに個人的に習いに行くのは勿論許されることです。然し「○○講師は自分のダンス教室の生徒を増やすために(営業)子供を自分のスクールに勧誘する」等の不満の声も多く聞かれます が、これは営業であり「ボールルームダンスの普及活動」ではありませんので、充分に注意したいものです。

 

 ボールルームダンスの認識

「ダンス」それは喜びや悲しみ等の人間の感情を体で「舞う(踊る)」と言う動作で表現しているものです。「ボールルームダンス」も決してそれらのダンスと異なるものではありま せん。
学校には「創作ダンス」「リズムダンス」「フォークダンス」「モダンダンス」等々と色々な種類の ダンスが取り入れられています。
そんな中で「ボールルームダンス」を啓蒙するわけですから、ただダンスのステップを教えるだけでなく、その本質をあらためて理解する必要があります。

 

 ボールルームダンスの特色(註→他の種類の学校ダンスと比較した時の)



「ペアーで踊るダンスである事」 →カップルで実際に踊るとき、一人(主に男子)がリーダーの役目を行い、もう一人が(主に女子)がそれにフォローした動作で踊るダンスであること。



「各々の音楽のスタイルにより踊り方が異なる事」 →19世紀ごろ各国で流行して  いた音楽がそのスタイルにより、「ワルツ」「タンゴ」などとジャンルが分けられているのと同じように、ボールルームダンスも音楽の種類(スタイル)やテンポやリズムの変化等によって、踊るときの足の使い方(足型)が異なること。
特に3拍子と4拍子では足型のみでなく、踊るときのカウントの方法も異なること。



「ボールルームダンスは『スタンダード種目』と『ラテンアメリカン種目』の二つの種目に大き くに分けられている事」

@スタンダード種目(ワルツ、タンゴ、フォックストロット、クイックステップ、ウインナーワルツ)の起源は中世期中頃からのヨーロッパの宮廷舞踏として発展していったフォーマルな社交を旨としたダンスが中心(例外→タンゴ)です。  この種目の踊り方は、通常片方の人が「前進」するときはもう一方の人は「後退」と言うように鏡のような対象な型で踊ります(例外『PP・CPP等を除く)

Aラテンアメリカン種目(ルンバ、サンバ、チャチャチャ、ジャイブ、パソドブレ)の起源はアメリカを始めとした中南米の国々で多くの庶民の間で楽しみとして陽気に踊られていたリズム(ボンゴ)ダンスで、必ずしも男女が対称でなく、もっとフリーで男子のリードのもと組んだり離れたりしながら踊ります。

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